歩道の脇にエノコログサがたくさん生えている。その草むらからスズメが3羽とび出してきた。見ていると、出たり入ったりを繰り返している。出るときは地面近くから、入るときは草むらに飛んで入っている。近くまできたとき、何をしているのかやっとわかった。エノコログサの穂を足で地面に押しつけて、ついばんでいたのだ。ジャンプして穂をつかんで、つかんだまま地面に降りて食べるという具合。スズメの餌になる草だとは知らなかった。稲や麦の穂に似ているので、子供の頃、食べれるかどうか大人に聞いたら、食べてみろ、と言われた記憶がある。食べれそうに見えて、食べれないものと認識していた。何十年も経って、スズメの餌だとわかった。ひょっとして人も食べたのではないのだろうかと思い、ネットで調べてみたら、粟の祖先で、石器時代に食べられていたのでは?とある。食の起源を見たようで、気が遠くなった。