目立つ山頂はなんとなく覚えている。その山の南をぐるっとまわって反対側から望んだ時、あの山だと気づいた。その方角から何度か見ているはずなのだが、天気のせいかはじめてのように新鮮だった。左手に見えていた山頂が後方へ見えなくなった。行った先で、わざわざ通らなくても良い歩道橋に上がってみると、山の間の遠くの方にその山頂が見えている。これから、その山の向こう側まで帰ろう。